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ラスベガスを訪れるにあたり、このグランドキャニオンは必見のラスベガス郊外の観光スポットと言えるだろう。ラスベガスはネバダ州だが、このグランドキャニオンはお隣のアリゾナ州にある。グランドキャニオンは、ラスベガスより直線距離で約165キロ、陸路で車で行く場合は、310キロ、時間にして約5時間半。グランドキャニオンには、グランドキャニオン国立公園空港(GRAND CANYON NATIONAL PARK AIRPORT、コードはGCN)があり、ラスベガスよりセスナ機を利用したツアーが催行されているが、この場合空路で約1時間。
敷地面積4927平方キロメートル、全長460キロのグランドキャニオンは、1919年に国立公園に認定され、その後1979年には世界自然遺産に登録されたアメリカで最も人気のあり、アメリカを代表する観光地と言える。グランドキャニオンは、コロラド川が高原を、600万年と気の遠くなるような年月をかけて侵食し、現在の大峡谷を作りあげた。峡谷の幅は6.4キロから29キロ、深さは最大で1800メートルにも及ぶ。
このグランドキャニオン一帯は、ネイティブ・アメリカンの人たちの聖地とされ、近くに集落を造って住んでいた。最初にヨーロッパ人がこの地を訪れたのは、1540年、スペインの探検家、ガルシア・ロペス・デル・カルデナスと言われている。その後永い間西洋文明にこのグランドキャニオンは忘れ去れていたが、記録に残っているもので、次に訪れた西洋人は1826年のアメリカ人、ジェームス・オハイオ・パティーとなる。
この広大なグランドキャニオン国立公園で、我々旅行者が見れるポイントは極一部となっている。グランドキャニオンを観光で訪れる場合、大きく別けると南側の「サウスリム」と、北側の「ノースリム」に別けられる。一般的なのは、年間を通じて入ることができる、サウスリムの方だ。このサウスリムには、サウスリム・ビレッジという、いくつかの宿泊施設と、展望台、インフォメーションセンターがある小さな街がある。その街を中心にして、サウスリムは更に、ヤキポイントのあるイーストリム、ハーミッツレストのあるウエストリムに更に別けることができる。
ラスベガスからこのグランドキャニオンを訪れるのは、日本人旅行者の場合、セスナ機による日帰りツアーで訪れるのが一般的だ。シーニック・エアラインズ等、小型飛行機を運行する会社が主催し、ラスベガスのホテルから、飛行機の発着するノース・ラスベガス空港(一般的に言うラスベガス空港のマッカラン空港とは別)より小型機は出発し、途中素晴らしいグランドキャニオンの景色を楽しみながら、グランドキャニオン空港へ到着する。その後観光バスに乗り換え、サウスリムの各展望ポイントをバスで回り、約4時間グランドキャニオンを観光、その後再度小型飛行機でラスベガスまで戻る行程だ。
以前はこの小型飛行機で往復する、グランドキャニオン観光が主流であったが、最近はラスベガス出発のグランドキャニオン観光も多様化している。往復をバスで移動し、途中の見所、ルート66やフーバーダムも訪れるバス日帰り観光、グランドキャニオンで1泊する泊りがけの1泊2日のツアーなど、以前より旅行者にとって選択肢が増えてきたことは、喜ばしいことだ。特に最近人気なのは、グランドキャニオンだけでなく、ブライスキャニオン、ザイオン国立公園、アンテロープキャニオン、モニュメントバレーもあわせて、ラスベガス周辺の国立公園を巡るバスツアー。これだけ周ると、3泊4日の行程となるが、せっかくここまで来たからには、是非参加を検討してもらいたいツアーだ。
グランドキャニオンには、いくつかの展望台が、サウスリムに点在しているが、そのサウスリム内を、ビレッジを起点にして、園内の各観光スポットを結ぶ無料シャトルバスが運行されていて、ツアーでグランドキャニオンを訪れていない場合でも、気軽にこのシャトルバスを利用して、各展望台の移動をすることもできる。
サウスリムを走る無料シャトルバスは、ビレッジルートとカイバブ・トレイル・ルートの2つ。ビレッジルートはキャニオン・ビュー・インフォメーションセンターより西の方角へ、サウスリム・ビレッジ内、列車駅などを巡回する、1周約60分のバス。早朝の日の出、日の入り前後は30分おき、昼間は15分おきの運行。カイバブ・トレイル・ルートは、同じくキャニオン・ビュー・インフォメーションセンターより出発、グランドキャニオンの東側、イーストリムのヤキ・ポイントまで、約30分で巡回する。早朝から夕方までは15分おき、夕方は30分おきに運行している。どちらも予約などは必要なく、来たバスに乗車するだけだ。
日帰りの観光だと無理だが、できればグランドキャニオンに1泊して、グランドキャニオンの日の入り、そして日の出を是非楽しんでいただきたい。前述の無料シャトルバスは、日の入り、日の出の時刻にあわせて、終バス、始発が運行されているので、展望台への足の心配がいらない。一般的に、日の入りは、ポピポイント、モハーベポイント、日の出はヤバパイポイント、メイサーポイントから見るのが良いとされている。
グランドキャニオンには、初級から上級まである20あまりのトレッキングコースがあり、ハイキングを楽しむこともできる。
一つ注意したいのが、「グランドキャニオン・ウエスト」。2007年に谷へガラスの床の展望台が、絶壁にせり出していて、谷底をそのガラスを通して真上から見ることの出来るアトラクション、「スカイウォーク」が、グランドキャニオン・ウエストにオープンした。そして、このグランドキャニオン・ウエストを訪れるツアーがいくつかあるが、このグランドキャニオン・ウエストは、一般的なグランドキャニオンのサウスリムとは別物だ。










