ハワイの治安
ハワイはアメリカの中でも比較的安全で治安が良いと言われている。美しく整備されたリゾート、南国特有ののんびりした雰囲気、住民も同じ顔つきや体格をしたアジア系住民が多い、そして「ホテル、ショップ、レストランの至る所で日本語が通じる」などの理由からそれほど緊張する事なく街中を散策する事が出来る。しかしながら、殺人、強盗などの凶悪犯罪に関しては、確かにアメリカ本土と比較して少ないが、窃盗や空き巣狙いなどの犯罪件数は全米でも上位にランクされている。
日本人旅行者が巻き込まれる犯罪もハワイでは、比較的軽微な「スリ」「置き引き」「車上狙い」「詐欺」に合う場合が多く、殺人などの凶悪事件に巻き込まれるのは極稀といえる。「スリ」「置き引き」は、待ち合わせで集まるホテル・ロビー、特にオアフ島のワイキキでは多発しているので注意。グループで行動する場合も、荷物の管理は他人任せにせず、個人個人で管理をする必要がある。
また、レンタカーを利用する場合、オアフ島ノースショアを始め、ビーチや景観ポイントでの車上狙いは日常的に発生している。車を離れる時は車内の見える所に絶対に荷物を残さず、可能であれば全て持って出るのが賢明だ。犯罪とは言えないかもしれないが、観光客を狙った宗教団体の寄付金集めや鳥や動物を使った記念写真撮影、客引きもワイキキでよく見かける。片言の日本語で言葉巧みに話しかけ、後で気がつくと常識外の金額を支払わされている事に気が付く。話しかけられても相手にしないのが鉄則だ。同様に、知らない人との接触で巻き込まれる「性犯罪」に関しても注意したい。リゾートムードでついつい気が緩みがちになるが、金銭だけではない取り返しのつかない被害に遭う事を十分考えて行動したい。
ハワイに限ったことではないが、観光客は常に一般住民より「スリ」「置き引き」「詐欺」に狙われていることを認識する必要がある。なぜなら、多額の現金を持ち歩いている可能性が高いため、そして言葉の壁から警察などに届けをしない可能性も高いため、この2点を指摘することができる。
特に1番目の現金だが、米国人は、財布の中に100ドルも入っていない人が多い。必要な時にATMから出金する、あるいは50ドルを超えるものを買うときはカードを使う、が徹底されているからだ。一方、観光客、特に海外からの観光客は、その地の物価を把握していないため、多めに現金を持ちたがる、当地で使えるATMがない、習慣としてあまりカードを利用しない、などが予想され、ハワイを訪れる外国人観光客の方が、現地住人より多額の現金を持っている確率が高くなる。
これらを踏まえた上で、必要な分だけの現金だけを持ち、パスポートなどはホテルのセーフティボックスへ預け、万が一被害にあった場合でも、そのダメージを最小限にとどめる努力が必要だ。
決してハワイでは、過剰に怖がったりする必要がないが、日本と違いハワイも海外であることを十分に踏まえた上で、ハワイでのホリデーを楽しんでいただきたい。