アメリカは日本の国土の約25倍、想像を絶する広大な土地を持つ。比較的旅行期間の短い旅行者には、アメリカ国内線の航空機を利用した旅の方がお勧め。
中・長期の旅行者には、勿論航空機を利用した、効率的な旅も良いが、長距離バスや列車を利用して、地表を移動することにより、航空機利用のような点の旅より、面の旅のほうが、より深くアメリカを理解できる。
パッケージツアーの場合、国内線の移動航空券も含まれているが、個人旅行の場合、それらを自分で手配、購入しなければならない。格安航空会社の英語のWEBサイトからチケットの購入の仕方、長距離バスのグレイハウンド、人気のアメリカ長距離列車のアムトラックについて、解説する。
アメリカの国内線航空機
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アメリカは間違いなく、もっとも世界で一番航空路線が発達している国といえる。ユナイテッド航空、アメリカン航空、ノースウエスト航空など、フルサービス・エアラインと呼ばれる伝統的な航空会社の他、最近はやりの新興の格安航空会社(LCC、ローコストキャリア)まで、全米で定期便を運行する会社は30社以上に及ぶ。以前はフルサービスの航空会社と格安航空会社とは、そのサービス、運賃ともある程度の差があったが、最近はそれらのフルサービスの航空会社も、預け荷物の有料化、機内食の有料化などに踏み切り、その差もあいまいになりつつある。
 アメリカの国内線航空機 |
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アメリカの長距離バス(グレイハウンド)
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アメリカ国内の航空券料金の低廉化を受け、長距離バスの利用者は年々減少しているが、今まで数社あったバス会社が生き残りの為に、バス会社最大手のグレイハウンドバスと合併、提携をし、全米をこのグレイハウンド社がカバーしている。
以前ほどは航空機利用との料金差はなくなったが、それでも一部路線、あるいは航空会社の特別なセール時期を除いて、バス利用が最安値の移動方法なのには変わりがない。
バスでの旅は、その料金面によるメリットの他に、航空機利用だと点と点でしかアメリカ旅行を味わえないが、バス移動の場合は面による旅と、航空機利用とはまた違ったアメリカの旅を味わうことができるのも、大きな魅力の一つだ。
 アメリカの長距離バス(グレイハウンド) |
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アメリカの長距離列車(アムトラック)
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アメリカの全国を結ぶ長距離列車の会社は、アムトラック、半官官民の旅客専門の鉄道会社だ。長距離バス同様、アメリカ国内移動の主役は航空機に譲ったが、鉄道ファンは勿論、時間や料金だけに旅の主眼をおかず、ゆったりと鉄道の旅を味わいたい旅行者に、いまだ高い人気を誇る。
特にアメリカ大陸横断のルートでは、その車窓の景色が、西海岸らしいパームツリーが立ち並ぶ景色から、砂漠地帯、穀倉地帯、シカゴの大都会など、変わり行く景色を楽しむことができる。
また、ニューヨーク・ワシントン間など、それ程距離が長くない路線では、空港までの移動時間、空港での待ち時間などを勘案すると、アムトラックで移動してもたいして時間が変わらず、旅のアクセントとして一部の区間を利用するというのもお勧めだ。
 アメリカの長距離列車(アムトラック) |
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