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オーストラリアを代表する有名ワイナリーであり、オーストラリアで最も緯度の高い位置にあるワイナリーのひとつでもあり、そしてその質の高いワインたちを極上の料理と一緒に味わえるカリスマシェフのレストランも備えている、ワインの為の総合ビジターセンターとも言えるのがこのシロメ・ワイナリー。
シロメ・ワイナリーでは560エーカーの広大な敷地に144エーカーほどのぶどう畑を設けており、ワラビーが跳ね回るような大自然の中でじっくりぶどうが育っていく。このぶどう畑は花崗岩地帯に作られており、土壌条件と気候条件がうまく作用しワインに最適な糖質の多いぶどうが育成されるのだという。
ぶどうの収穫期には70人にもおよぶスタッフがわずか10週間の間に、ひとつひとつ手摘みで800トンものぶどうを収穫するというから驚きだ。そのぶどうからぶどう果汁が搾られた後にはトラック3台分もの絞りかすが出るという。そしてそのぶどう果汁は熟成タンクのなかでゆっくり時間を掛けてアルコール分を高め、味に深みを出していく。熟成タンクでは12万リットルにもおよぶワインが商品になるのを待っている。
平日は12時から、そして週末には10時、12時、14時と3回行われているワイナリーツアーでは、実際の醸造所でワインの製造過程を見学し、6-8種類の赤・白さまざまなワインがテイスティングでき、さらにシロメ・ワイナリーのロゴ入りのワイングラスがもらえるという充実内容。これでひとり$20ドルはお値打ちだろう。
さらに深くワインに興味がある人はプレミアム・エクスペリエンスツアーへの参加をオススメしたい。このツアーでは通常のワイナリー見学のほか、ワイン樽からのテイスティングも体験できる。またワイン教室として良いワインを見極めるソムリエ体験もできる。そして最後はこのワイナリーの看板レストランで4コースのデラックスランチに舌鼓を打つことができる。お値段はお一人様$300ドル。ボトルワイン一本がお土産でもらえるのでこの金額でも十分お得感がある。
このワイナリーのもうひとつの顔であるレストラン「LURLEEN'S」はオーストラリアで5本の指に入るワイナリー・レストランとしてベスト・レストラン賞を受賞している。オーストラリアではテレビにもたびたび登場するカリスマ・シェフ、ANDREW MIROSCH氏の作り出すモダンフランス料理は、見た目の芸術性も高く、素材の味を活かしたその味は私たち日本人の舌をも魅了してやまない。食材はワイナリーの畑で取れる野菜と地元の市場から仕入れてくる肉類を使っており、その鮮度は折り紙つきだ。しかも前菜からメイン、デザートにまでひとつひとつベストマッチのワインを紹介してくれているメニューはとても便利。おいしい料理をおいしいワインと頂く、至福の時を約束してくれる。広いレストランもランチ時、夕食時には満席になってしまうので事前予約は必須だ。
ワイナリーの由来はオーナーの名前からきている。TERRYとEDのイニシャルと苗字のMORRISをくっつけ逆から読むとSIRROMETという綴りになる。ビクトリア州出身というこのモリス家がクイーンズランドを訪れたのは1980年代のこと。当時、暖かいクイーンズランドではおいしいワインはできない、と言われていた通説を打ち壊すべく、一家でこのマウント・コットンに乗り込んできたのがこのシロメ・ワイナリーの始まり。それからわずか数年でシロメ・ワイナリーは大成功を収め、地元でも有数のビジネスモデルと言われている。
ワイナリーのポリシーでもある「自然との調和」は見事に貫徹されており、野菜畑の肥料はぶどうの絞りかすから、そして醸造機器の洗浄に使う水は自家製のダムから来ている。レストランから見える緑豊かな丘陵地帯は環境保護精神の賜物というわけだ。
オーストラリアならではの大自然の中で、自然の恵みであるおいしいワインと極上の料理を味わう。言わば一番オーストラリアらしい観光地とも言えるこのシロメ・ワイナリー。機会があればぜひ一度足を運んでみて欲しい。










